【ミダス財団が見据える未来】財団の活動が狭くなりがちな視野を広げてくれた 久山貴久氏インタビュー

ミダス財団について紹介する特集の第6回。第5回に続き(https://talent.midascapital.jp/interview/interview-60)財団のバックオフィス業務を一手に担う、久山貴久氏に話を聞きます。久山さんと同世代の多くは「社会貢献活動に興味があるものの、真剣に取り組む状況が作れない」といいますが、それを解決するのが仕事と社会貢献活動を両立する「ミダス財団独自の仕組み」でした。
 

◆プロフィール

株式会社ミダスキャピタル ディレクター
久山貴久(くやま・たかひさ)氏

2018年4月、ゴールドマン・サックス証券株式会社入社。投資銀行部門アドバイザリー・グループにてM&Aのアドバイザリー業務および株式・債券等による資金調達関連業務に従事。 2021年10月、株式会社ミダスキャピタル入社。投資本部にて案件ソーシング、企業価値評価、DD(デューデリジェンス)、契約交渉業務、既存投資先支援等に従事。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。

 

社内に「仕組み」があれば
仕事と社会貢献活動は両立できる

――ミダス財団の活動を伺うたびに、これからの未来を担う子どもたちへの温かい目線を感じます。ところで久山さんのような若い世代には、社会貢献活動はどう捉えられているのでしょうか。

社会貢献活動に全く興味がないという人はほぼいないのではないでしょうか。「自分だけ良ければいい」という人など、私の周囲には見当たりません。ただ何らかの形で社会を変えたいと思ってはいても、それに真剣に取り組めるほどのパワーや余裕がないのも事実でしょう。学生時代は自分の時間をもっと費やすことができたのに、就職、結婚などのライフステージの変化によって、社会に目を向けて活動していく時間が減ってしまうのは仕方がないことだと思います。

企業によっては社内にボランティア制度が根付いているところもあります。私の以前の職場にはボランティア制度があり、週末にお寺に行って掃除をする、限界集落で事業化を考えている人々にピッチコンテストの助言を行うなどの活動を行っていました。社内にこうした仕組みがあることはとても重要だと思います。

仕組みという点においても、専門の仕事を持ちながら社会貢献活動に注力できるミダスキャピタルとミダス財団はとても魅力的に映りました。自分たちが生み出した資金の一部を使って活動しているというのも、とてもユニークです。ミダス財団のような仕組みがあれば、多くの人が自分のリソースの一部を使って活動に関われるのではないかと感じています。

――現在、財団の仕事にはどの程度の頻度でかかわっていらっしゃいますか。
 
完全なるボランティアとして参加していますが、ベトナム及び日本での定例ミーティングの運営に加え、財団関連の外部とのコミュニケーション、広報や事務手続きなどのバックオフィス的な作業も含めて週に数時間の稼働です。もっと時間を投下したいという気持ちもありますが、ミダス財団のプラットフォームだからこそ、本業と両立しながらうまく関われる気がします。

財団の公式サイトは、実は私一人でコツコツと制作したものです。プレスリリースも私が書いています。広報に力を入れて財団の認知度を広げていくことも、広い意味では社会課題の解決につながっていくと信じています。今後も財団にフルコミットするメンバーを後方からしっかり支援していきたいです。
 

ベトナム北部に建設した小学校を視察した際の写真。真新しい校舎を前に、子どもたちの笑顔があふれた

日本の、そして世界の未来のために協調し合える仲間がほしい

――ミダス財団の活動を通じて、久山さんご自身にはどんなポジティブな影響がありましたか?
 
日常的には触れない課題や取り組みに出会えるのが新鮮です。仕事のことばかり考えていると視野が狭くなるのではないかと懸念していたのですが、財団の活動にかかわることで気持ちが改まります。

これまでを振り返っても、人生とは点と点がいつどこでつながるか分からないものだと感じます。今、20代で経験したことが、5、10年後に新しい点とつながる可能性もあります。ミダス財団の活動がこの先の自分にとっても価値のあるものになるはずだと実感しながら、日々過ごしています。
 
――日本における新規プロジェクトを検討中ということですが、何かアイデアがあればそれを受け入れてもらえるのでしょうか。
 
ミダス財団が掲げる「世界中の貧困の連鎖を断ち切る」というテーマに沿っているものであれば、ぜひ話を聞かせてもらいたいです。やりたいことが明確にあるのであれば、それを検討する土壌がミダス財団にはあります。

もちろん、具体的なアイデアがなくても構いません。日本の、そして世界の未来のために何か力を発揮したいという方をお待ちしています。ミダス財団はまだ新しく、柔軟な組織です。ご自身の強みを活かしていただき、一緒に財団をより良い方向に進めていきましょう。
 
――ありがとうございました。
 

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