東大から新卒でファンドへ/京大→ゴールドマン→キャピタリストに 20代女性2人が語るキャリア観

「急成長する企業群だからこそ、自分も倍速で成長している実感がある」

株式会社ミダスキャピタルと、株式会社Dual Bridge Capital(以下、DBC)では、東京大学(以下、東大)・京都大学(以下、京大)卒の20代が第一線に立っています。東大から新卒でミダスキャピタルに入社し、投資先企業群を支援する上山千乃さんと、京大からゴールドマン・サックス証券の投資銀行部門を経て、DBCにキャピタリストとして参画した杉山彩夏さんに、仕事内容やキャリア観について聞きました。

◆プロフィール

株式会社ミダスキャピタル 企業支援一部
上山千乃(うえやま・ゆきの)氏

東京大学工学部システム創成学科を卒業。大学時代はエンジニアサークルUTTCに所属し、プログラミング初心者ながらサークル内ハッカソンで最優秀賞を受賞。ビジネス・テック合わせ全7社でインターン経験を積んだ後、2025年4月に新卒でミダスキャピタル入社。

株式会社Dual Bridge Capital キャピタリスト
杉山彩夏(すぎやま・あやか)氏

京都大学経済学部経済経営学科を卒業。2022年よりゴールドマン・サックス証券投資銀行部門アドバイザリー・グループにてM&Aアドバイザリー及び資金調達業務に従事。2025年7月からDual Bridge Capitalに参画。

東大で7つのサークル掛け持ち 多くのプロジェクトに関われるミダスキャピタルへ

――お二人の今の仕事について教えてください。

上山
ミダスキャピタルで複数の投資先企業を支援しています。具体的には経営指標の整理と戦略立案、新規事業の立ち上げ、データ分析などです。

例えば、投資先の1つである株式会社Xpotentialでは、経営指標の整理や、戦略立案に関わっています。株式会社イングリウッドでは、新規事業の立ち上げに参加しています。コンセプト設計から競合分析、市場展開までクリエイティブな要素を含む領域は、新しいチャレンジです。

杉山
ベンチャーキャピタル(VC)の仕事は、スタートアップへの成長資金の提供を軸として、投資実施後は採用支援、戦略の策定まで多岐にわたります。私はキャピタリストとして、シード(創業初期)からアーリー(事業開始段階)、一部レイターステージのスタートアップを中心に、投資先のソーシングからデューデリジェンス、投資判断のための仮説構築等を担当しています。直近では2号ファンドの組成に向けて、機関投資家とのコミュニケーションも行っています。

――上山さんは東大から新卒でミダスキャピタルに入りました。新卒でPEファンドは珍しいと思いますが、きっかけは何でしたか。

上山
もともと興味の対象が広く、学生時代はダンスやビジネスなど、7つのサークルを掛け持ちするほどでした。なかでもミダスキャピタルが協賛する、エンジニアサークル「UTTC(UTokyo Tech Club)」の活動が楽しくて、プログラミングに興味を持っていました。初心者でしたが、サークル内ハッカソンで最優秀賞を受賞しました。

上山千乃氏

インターンは、ビジネス系とエンジニア系を7社経験し、ミダスキャピタルのインターンには2024年1月から参画しました。他のインターン先はテック企業が多かったのですが、自分が関われるプロジェクトの幅が限られてしまうと感じたんです。

ミダスキャピタルなら、投資先企業群が多岐にわたるので、さまざまなプロジェクトに関わることができます。また、私が大学で学んできたエンジニア領域と、ビジネスの知見の両方が求められるため、自分の可能性を広げたいと入社を決めました。新人でも裁量を持って動ける環境に飛び込みたかったんです。

“手触り感”のある仕事を求めてGSからDBCへ

――杉山さんは、京大からゴールドマン・サックス証券(以下、GS)に入社しました。GSを選んだきっかけは?

杉山
京大ではラクロス部と経営学のゼミにフルコミットの毎日でした。あるとき大学の授業で、GSで副会長を務めた、キャシー松井さんの講演を聞いたんです。グローバルな視点で、日本の女性の社会進出を促す松井さんのお話とキャリアに魅かれ、それがGS入社のきっかけの1つになりました。帰国子女のバックグラウンドも活かして、東京にいながら世界中とお仕事ができるというのも魅力的でした。

杉山彩夏氏

――GSでは、投資銀行部門でアドバイザリー業務を通じてキャリアを積みました。

杉山
私の所属した部門では、金融のスペシャリストであることと同時に、究極のジェネラリストであることを求められていたというのが個人的な感想です。というのも、外資系証券会社では入社時点で担当セクターやプロダクトが決まっているケースもあるのですが、GSはプール制を採用しており(在籍当時)、様々な業界の多様なニーズに応えるべく、業界関係なくアサインされたプロジェクトで経験を積みます。

チームが固定されていないので、社内のさまざまな人と関わります。案件によってお客さまの業界も、社内の上司も変わるので、多くの人の思考や仕事ぶりを学び、尊敬できる部分を少しでも盗んで成長しようと取り組んだ経験が、宝になりました。また、グローバルのチームと仕事を進めるので、調整力や議論を把握し若手の意見を発信する力が鍛えられましたね。

――GSからDBCへの転職はどのような経緯で決めたのでしょうか。

杉山
大企業の企業価値を高める仕事も刺激がありましたが、もう少し手触り感のある仕事をしたいと感じていました。GSで、あるベンチャー企業のIPOを担当したときに、起業家と企業の成長過程に興味を持ったんです。目の前の起業家の方の、起業当時の姿やここまで会社を大きくしてきた変遷を見たいと思いました。そうした中、メンターだった女性の先輩が、VC業界に転職して、そういうキャリアパスもあるのだなと、VCへの転職を考え始めました。

転職の条件としては、プロファーム出身のスキルを最大限に生かせるVCであるということ、できれば創業期で他の社員の皆さんとファンドとしての投資戦略を一緒につくっていける会社を探しました。

DBC代表パートナーである寺田修輔さん、伊東駿さんと面談する中で、学べることがたくさんありそうだと感じました。寺田さんは金融のプロフェッショナルでM&A やIPOについての知識や経験が豊富ですし、伊東さんはVC業界が長く、キャピタリストとしてキャリアを積む上で豊富な知見を持っています。その経験値に惹かれました。他のVCも見ていましたが、DBCは新しくて面白そうで、贅沢な環境だと思ったんです。

――DBCにキャピタリストとして参画して半年ほどですね。どんな面白さがありますか。

杉山
お客さまのタイムラインを中心に動いていた前職と違い、待っていても案件はこないので、自分で発掘する面白さがあります。日々、情報収集しながら気になった会社や経営者に連絡をとり、面談を重ねます。DBCは幅広い業界に投資しているので、あらゆる業界にどんどん当たっていますね。

また、ミダスキャピタルは企業群の相互扶助が強みですが、キャピタリストの仕事でも恩恵を感じる場面があります。例えばデューデリジェンスしたい会社があるけれども、その業界について知見があまりないときには、企業群の経営者にヒアリングさせてもらっています。成功したグロース企業の経営者の本音を聞ける機会は、とても貴重です。

この間は上山さんと一緒に、大櫃さん(ミダスキャピタル専務取締役パートナー)とランチをして、起業家の方のどんなところを見るべきかなどをアドバイスいただきました。みずほ銀行で長年、スタートアップ支援をされてきた大櫃さんならではの視点は、すぐに実践できるかは別として、中長期的な学びとして大変勉強になりました。

頭の中で複数タブが開きっぱなしの面白さ

――上山さんは、投資先企業群の支援をしていますが、ミダスキャピタルならではの醍醐味はありますか。

上山
投資先企業群の成長スピードが早く、一度に複数のプロジェクトを任されるやりがいです。
頭の中で、常に複数のタブが開きっぱなしの感じです(笑)。自分の提案で、実際に事業や組織が変わっていくので、面白いです。自分も倍速で成長している実感がありますね。

学生時代から、複数のサークルやインターンを並行していたこともあり、1つの仕事にじっくり取り組むよりも、マルチタスクな働き方が自分に合っています。そうした働き方ができる人は、ミダスキャピタルの仕事にすごく向いていると思います。

――東大の学生時代に学んだことが、生きていると感じる場面はありますか。

上山
データからビジネスの意思決定を行う上での、示唆出しができることかなと思います。インプット情報から自分の中で処理をして、新たな知見を出していきます。数字への強さや理解があるので、例えばこのKPIを動かしたら、ここのモデルがどう動くかといったモデリングは一定生かせています。

「インターンや面談で、多くの業界を経験してほしい」

――お二人が、就職活動中の学生に伝えたいことはありますか。

上山
できるだけ多くの会社のインターンを経験してほしいです。実際の就活より敷居が低いので、挑戦しやすいです。実際、私は学部2年の始めぐらいからインターンを始めました。自分がどんな環境で力を発揮できるのかを知ることは、その後のキャリアにも役立ちます。

東大は新卒でコンサルティングファームや投資銀行に就職する方も多く、それもいい選択肢です。ただ、コンサルティングをしながら実ビジネスにも触れられるのは、ミダスキャピタルでしか経験できないことではないかと思います。投資先企業の数も多いので、やれる力量があれば、どんどん仕事が与えられる環境です。企業が成長しているからこそ、自分も成長できます。

杉山
上山さんのお話と通じますが、就職活動をする前に、たくさんの業界や会社の人に会って、話を聞いたらいいと思います。社会人になると、話を聞くためにはある程度のギブアンドテイクというか、こちらから提供するものが必要になってきます。でも、学生のうちは何も提供できなくても、ウエルカムで話をしてくれます。

――入社したばかりのお二人ですが、今後の目標はなんでしょうか。

杉山
キャピタリストとして、投資した会社がIPOやM&Aなどで大きくなっていくのを見届ける。その一連の流れを数年以内に経験することが今の目標です。DBCのバリューの1つに「最初の相談者であれ」という文言があるのですが、起業家の信頼を勝ち取れるように関係を構築し、どっしりと構えて相談に乗れるようなキャピタリストになりたいです。VCの仕事は、一度お付き合いを始めたら5年、10年と起業家の方に伴走して、成長させるというのが醍醐味だと思うんです。早くそのスタート地点に立ちたいですね。

上山
現在はミダスキャピタル本部の立場から複数の企業を支援していますが、将来的にはバリューアップチームで培った知見を活かし、投資先企業群の経営レイヤーに立って事業成長を牽引し、ミダス企業群全体の時価総額向上に貢献していきたいと考えています。

――お二人ともご自身の価値観で会社や仕事を、冷静に選びとっていく姿勢が印象的でした。ありがとうございました。

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