東大金融研究会×ミダスキャピタル PEファンドM&Aジョブ イベントレポート

2022年3月10日~11日、東大金融研究会と株式会社ミダスキャピタルが共催する「PEファンドM&Aジョブ」が開催され、東大金融研究会所属メンバーである大学生・大学院生の計17名が参加しました。

今回は、開会式と閉会式の様子をご紹介していきます。

 

M&A提案のためのグループワーク開始

 

今回のジョブは、東大金融研究会との共催で行った「外資系投資銀行キャリアセミナー」に続く第2弾という位置づけで開催されました。東大金融研究会は金融に高い関心を持つ学生や社会人が多く所属するコミュニティで、立ち上げからわずか1年4カ月で所属メンバーが980人を突破し、現在も急速に拡大しています。

本イベントは、学生のうちにM&Aやプライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)に携わる機会があまりないこと、業務に対するイメージが湧きづらいことなどを鑑み、M&AやPEファンドの面白さや魅力について金融に興味を持つ学生に少しでも知ってもらいたいという想いからを開催されました。

M&AはPEファンドだけでなく事業会社の経営においても戦略的な選択肢の一つとして極めて重要になってきます。本イベントは、実際にM&Aの実務を行うミダスキャピタルのメンバーがメンターとしてサポートしながら、事業会社やファンドを経営する審査員に向けて提案を行うことで、学生にとってはM&Aの実務や経営戦略の立案、事業計画の策定などのビジネススキルへの理解を深めることができる機会となります。

イベントは、3月10日早朝に開始。開会式では、株式会社ミダスキャピタル取締役パートナーの寺田修輔氏より開会のあいさつがあり、その後、具体的なジョブの説明が行われました。

今回のジョブは、「ミダスキャピタルの担当者として日本の上場企業の中から1社選び、M&A提案をする」こと。

提案に際しては、次のような条件が付されます。

・指定された時価総額のレンジ内であること
・M&A後の戦略について短期的な施策と中長期的な展望の両方を示すこと
・5年分の事業計画を作成した上でリターン分析を行うこと
・M&Aの実現可能性を検証すること
・ミダスキャピタルならではの理由を示すこと

審査は「成長性」「リターン」「実現可能性」の3軸で評価され、審査員による多数決により優勝チームを決定します。

4~5名ずつ、AからDの4チームに分かれて作業・発表を実施。プレゼンテーションは2日目となる3月11日の16時から開始され、資料の提出は開始の1時間前。発表時間は質疑応答を含めて15分となりました。

説明終了後、チーム編成が発表され、各チームは早速作業に取り掛かりました。

参加者には実際にM&A関連業務に従事する久山貴久氏や瀬尾真矢氏がメンターとしてつき、質問や相談をすることができます。

開会式で説明を聞く参加者たち

 

提案発表及び質疑応答を経て、優勝チーム決定

 

作業を終え、資料を提出した参加者は、審査員に向けたM&A提案に関するプレゼンテーションに臨みました。

 

チームBの発表

 

トップバッターを務めたチームBは、WEBサービス企画・開発・運営などを手掛ける企業を買収先として提案し、ミダス企業群の一つである株式会社ARETECO HOLDINGS(アレテコホールディングス)とのシナジーなどについても言及しながら買収提案を行いました。

 

チームDの発表

 

チームDは、IoT関連サービスなどを手掛ける企業を買収先として選定し、ミダス企業群の強みの一つであるテック人材の活用などを提案しました。

 

チームAの発表

 

チームAは、農産物の生産や販売などを手掛ける企業を買収先として選定し、グローバルでの急速な成長、世界的に見ても競合が少ない点などを選定理由として挙げながら買収提案を行いました。

 

チームCの発表

 

チームCは、デジタルコンテンツ関連サービスなどを手掛ける企業を買収先として選定し、事業再編や新規事業の創出の必要性に触れながら、買収提案を行いました。

 

審査員による質疑応答の様子(左から、渡邊太樹氏、伊藤潤一氏、吉村英毅氏、寺田修輔氏)

 

各チームの発表後は、審査員から鋭い質問が飛び交い、発表者が回答に窮する場面も。

全チームの発表後に行われた厳正な審査の結果、優勝はチームAに決定。LBO(Leveraged Buyout:M&Aの形態の一つ。借入金を活用した企業買収のこと)を使っての買収に向き不向きがある中で、似たような企業での事例があることなどから、もっとも実現性が高い提案だったこと、また成長戦略や事業計画の蓋然性なども高く評価されました。

 

優勝したチームAのメンバー

 

各審査員からは、2日間の労いとともに、全体的なレベルの高さを評価する声が聞かれました。また、2日間を通して全体の司会進行兼メンターを勤めた久山氏からは次のようなコメントがありました。

「M&Aについて普段から考えることはあまりないと思いますので非常に難しいテーマだったと思いますが、学生の方々の知識量やグループワークの進め方には驚かされました。また、分からないポイントを明確にしたうえで質問してくれたりアイデアや仮説を持って相談をしてくれたところもとても素晴らしかったです。ビジネスコンテストは毎年実施していますが、M&Aジョブははじめての試みでした。今後もこのような学生との接点を持つ場を積極的に持っていきたいと考えています」(久山氏)

 

2日間の司会進行並びにメンターを務めた久山氏

 

参加者にとって貴重な経験となった今回のイベント。ミダスキャピタルでは今後もこういった学生向けのイベントを開催していく予定です。是非採用ページなどをご参照いただき、積極的にご参加いただければと思います。

 

◆審査員プロフィール

株式会社クラウドワークス 執行役員兼CHRO
東大金融研究会 主宰
伊藤潤一氏

1993年、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。日本国債先物のトレーディングなどを行う。1998年にモルガン・スタンレーAMにて国際分散投資を行い、2000年にゴールドマン・サックスAMに移籍し、日本株のPMとなる。2002年以降は、ホライゾン・アセット・インターナショナルをはじめ、ミレニアム・キャピタル・マネジメントなど約21年にわたってヘッジファンドにて日本株式のロング・ショート戦略のPMを務めた。また、東大金融研究会設立者として、立ち上げから1年4カ月で980人の組織へと成長させた。2021年9月に株式会社クラウドワークスに参画。東京大学教育学部教育行政学科卒。

 

株式会社GENDA 執行役員CFO
渡邊太樹氏

2011年4月、株式会社みずほコーポレート銀行(現・株式会社みずほ銀行)入行。本店営業部にて、事業法人のリレーションシップ・マネージャーを担当。2015年4月ゴールドマン・サックス証券株式会社入社。投資銀行部門アドバイザリー・グループのヴァイス・プレジデントとして、主にクロスボーダーM&Aの助言業務及び株式・債券による資金調達関連業務に従事。エンターテイメント業界の案件を含む、20件超の案件発表を経験。株式(IPO含む)のグローバル・オファリングやロードショーでは、エクイティ・ストーリーの策定、並びに機関投資家向けのコミュニケーション戦略の立案を担う。2021年6月、株式会社GENDA入社。2021年8月より現職。一橋大学商学部経営学科卒。

 

株式会社ミダスキャピタル 代表取締役パートナー
吉村英毅氏

2003年、大学在学中に株式会社Valcomを創業。2007年、株式会社エアトリを共同創業し代表取締役社長に就任(株式会社Valcomを吸収合併)。2016年、株式会社エアトリを東証マザーズ上場、2017年東証1部上場。2017年、株式会社ミダスキャピタルを創業し、後に代表取締役社長に就任。同年ミダスキャピタル第1号案件として株式会社BuySell Technologiesを買収。後に取締役会長に就任し、2019年東証マザーズ上場。東京大学経済学部経営学科卒。

 

株式会社ミダスキャピタル 取締役パートナー
寺田修輔氏

2009年よりシティグループ証券株式会社にて株式調査業務や財務アドバイザリー業務に従事し、ディレクターや不動産チームヘッドを歴任。2016年に株式会社じげんに入社し、取締役執行役員CFOとしてM&Aを中心とする投資戦略、財務戦略、経営企画の統括や東証1部への市場変更、コーポレート体制の強化を牽引。2020年7月より株式会社ミダスキャピタルに取締役パートナーとして参画。東京大学経済学部卒。Chartered Financial Analyst(CFA協 会認定証券アナリスト)

 

◆メンタープロフィール

株式会社ミダスキャピタル 投資本部ディレクター
久山貴久氏

ゴールドマン・サックス証券投資銀行部門出身。慶應義塾大学法学部政治学科卒。

 

株式会社ミダスキャピタル 投資本部
瀬尾真矢氏

モルガン・スタンレー証券投資銀行部門出身。東京大学文学部卒。

 

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