「異業種への転職」「二拠点生活」挑戦を続けながら思い描く未来 WAKUWAKU渡辺崇取締役CFOインタビュー

2023年6月に「中古仲介+リノベーション」に取り組むWAKUWAKUに入社した渡辺崇氏。新卒から約10年間、金融業界でアナリストを務めたあと、創業期の事業会社に転身。上場までのフェーズを経験しています。なぜ「天職」と感じた金融業界を離れたのか。そしてなぜ今、WAKUWAKUに飛び込んだのか。背景にあるのは「挑戦を続けたい」という思いでした。

◆プロフィール

WAKUWAKU 取締役CFO
渡辺 崇(わたなべ・たかし)氏

2005年、ゴールドマン・サックス証券株式会社に入社。投資調査部にて、民生電機業界及びインターネット業界の主担当アナリストに従事。2011年より同社の投資調査部ヴァイス・プレジデント。2014年にUUUM株式会社に入社。コーポレート役員兼CFOとして、創業期からの基盤づくりから、2017年の東証マザーズ上場、その後の事業拡大などに貢献。

大きな転身のあとに芽生えた「さらなる挑戦」への想い

――渡辺さんは金融業界出身とうかがいました。事業会社に転職した経緯を教えてください。

私は新卒でゴールドマンサックスに就職し、アナリストとして企業の分析や業績予測を行っていました。当初担当していたのは家電業界。企業のトップの方々に会うことで、さまざま刺激を受けました。アナリストという仕事の面白みは、自分の意見をそのまま形にできること。提案に対するフィードバックからも大きな学びが得られます。自分にとって天職だと思っていました。

ところが、IT企業に関わるようになって、その思いが徐々に変化してきました。IT業界には私よりも若くして起業した人も多かったので、その方々の話を聞くうちに自分もキャリアチェンジを考えるようになりました。ちょうどその頃、前職のUUUMに出会い、これから伸びていくユーチューブというメディアと、「業界を変えていく」という意気込みに共感して、転職を決意しました。

UUUM に入社したのは2014年11月、まだ創業から1年半のころです。上場の準備も始まっていましたが、まだ黎明期だったこともあり、労務管理など企業としての仕組みが完成していない部分も多かったのです。そこで規定や人事制度などをつくることになったのですが、私も経験があったわけではありません。いろんな人に話を聞き、助けてもらいながら上場を果たしました。

――そこからさらに新しいチャレンジをしようと思ったのは、どんな理由だったのでしょうか。

2017年8月に上場してから数年、さらなる経験を重ねる中で、新しいチャレンジとして「今までにないものを提供しようとしている会社でやってみたい」と考えるようになりました。人々に喜びを与えるような事業を通して自分も幸せを感じるというのはもちろん、全く新しいプラスの体験を提供できる企業であれば、遅かれ早かれ世の中に受け入れられるはず。そうした企業こそ、持続可能性が高いのではないかと考えたのです。

そんな時、ミダスの投資先企業の一つであるAViCへの出資をきっかけに、ミダスキャピタルの寺田さんと知り合いました。寺田さんもアナリスト出身のCFO経験者ということで、さまざまなアドバイスを頂くことがありました。その流れでミダスの関係者が集まる席に招待されましたが、偶然隣の席にいたのが、WAKUWAKU の鎌田(友和代表取締役CEO)でした。そのときは軽く雑談をした程度でしたが、後日もう一度会ってWAKUWAKU の話を聞いたところ、まさに自分の目指していた世界観だと感じたのです。

情熱的なメンバーたちとともに「山に登る感覚で」進んでいく

――渡辺さんが思い描いていた挑戦の道を、まさにWAKUWAKUが歩んでいたのですね。

ビジネスモデルに惹かれたのはもちろん、鎌田の人柄にも強く魅力を感じました。ベンチャー企業において、社長がビジョナリーで情熱的であることはとても重要だと感じています。会社としてやり遂げたいこと、つくりたい世界を社長が体現することで、メンバー全員が同じ目線で進んでいけます。

WAKUWAKUも創業10年。上場を意識する中で、改善が必要な部分を洗い出し、足りないものを補って基盤をつくるのが私の今の仕事です。社員100人弱の当社がここから拡大していくにあたって、前職時代に得た力を生かしていければと思います。

とはいえ、上場させるためだけにWAKUWAKUに入ったつもりはありません。どちらかというと恒常的に時価総額数千億円を達成する会社にしたいと考えています。金融業界出身なので、成功しているか否かはある程度数字で考える傾向にあるのですが、結局数字は市場で評価される企業、そして世の中に求められる企業であることのバロメーターだといえます。今のWAKUWAKUにはこれらの目標を達成する要素がそろっていると思います。

――2023年6月に入社されて、数カ月が経ちました。入社後の印象はいかがですか?

魅力はたくさん挙げられますが、何より人に恵まれていると感じます。誰もがチームプレイヤーで、困っている人を助ける精神や感謝の気持ちを忘れないメンバーばかり。言い方はちょっと乱暴かもしれませんが、みんな「熱くていいヤツ」。だから一緒に働いて楽しいです。

アナリストの仕事は個人商店に近かったので、チームプレイを楽しめているところが一番大きな違いかもしれないですね。自分だけでは解決できないことも、メンバーに協力してもらいながら進んでいます。一緒に課題を解決しながら山登りをしている感覚です。

――ところで、現在渡辺さんは一年の半分を英・ロンドンで過ごしているそうですね。時差によって不便を感じることはないのでしょうか?

2人の子どもたちが小学生のうちに海外で暮らしたいという思いが以前からあり、子どもの留学をきっかけに2年間限定で家族で英国に滞在することにしました。鎌田にもその旨を伝えて、快諾をしてもらったので入社を決めたというのもあります。

ロンドンにいる間も日本時間に合わせて働いているので、深夜1時半に起きて、2時から業務をスタートします。昼まで仕事をして、夕方に子どもたちが帰ってきてからは家族で過ごして、一人で19時に寝るというスケジュールです。半年ごとに移動するわけではなく、年に数回行き来しながら英国と日本で生活しているという感じです。

――深夜2時始業とは、聞いているだけで大変そうです! でも生活環境を変えることも、渡辺さんにとってのチャレンジなのですね。

子どもは今8歳と10歳。家族全員で思い出がつくれるのは今しかないと考えました。2年限定と決めることで、プライベートも仕事も含めて、1日を大事に過ごせる気がしています。私もほんの小さいころに2年ほど海外にいたことはありましたが、大人になってからは初めての海外生活。たまにトラブルが起こることもありますが、家族みんなでそれを乗り越えていくことも、いずれいい思い出になると思っています。

海外で過ごす時間も長いので機会も限られるのですが、それでもミダスキャピタルやその投資先と交流する中で、ミダスキャピタルが大事にしている「相互扶助」の文化が、ミダスキャピタル投資先の間で浸透していることを実感します。

実際にミダスキャピタルにはすでに採用や資金調達などを協力してもらっており、機能的な部分、そして精神的な部分でも「強い組織」だと感じています。WAKUWAKUでの山登りからの学びを共有することで、私も皆さんを助けられるような存在になりたいです。

New Articles

最新記事
Midas Talent
Ranking

Ranking

記事ランキング

Recruiting

ミダスキャピタル、及びミダスキャピタル出資先企業群にて、世界に冠たる企業群を創りあげるというビジョン実現のために、傑出した実績や才能を持つ人材を積極的に募集しています。

To Entrepreneur

ミダスキャピタルでは一般的な株式の買取だけではなく、株式を現物出資することによって企業オーナー様がオーナーシップを保有したまま、ミダス企業群を形成する一社として長期に渡り企業価値最大化のお手伝いをさせて頂くことが可能です。