ミダス企業群への参画は「時価総額1兆円」への近道 ARETECO HOLDINGS 代表高木健作とCFO室木達哉に聞く

“世界一のマーケティングファーム”を標榜し、企業マーケティング戦略の企画・支援や自社ブランド事業などを展開するARETECO HOLDINGS(以下、ARETECO)。同社は、2019年にミダス企業群に参画した企業だ。2021年1月1日付で株式会社ミダスキャピタル取締役パートナーである寺田修輔が非常勤監査役に就任するなど、上場に向けて組織体制も強化している。そんなARETECOの高木健作代表取締役と室木達哉常務取締役CFOに、ミダス企業群に参画の経緯、そしてシナジーを聞いた。

 

“マーケティングファーム構想”にたどり着いた経緯

ARETECO代表取締役高木健作氏

ーー高木さんは現職に就くまでに10社以上を起業し、10年間で50以上の事業を立ち上げています。

高木初めて会社を作ったのは大阪大学に在学中の頃です。そもそも「仕事とは何かを創ること」だと思っていたので、私にとって、働くことは事業作りなんです。周囲がアルバイトや就活をするように、私はごく自然に事業作りをしていました。

事業のアイデアは、頭の中に次々に浮かんでくるので、付箋に20個くらいアイデアを書き出して、それをどんどん形にしていきいました。作った事業の中には、大手企業へ事業承継したものもあります。

これまでの事業作りの経験の中で「マーケティング力」こそが、事業を成功させるうえで最も重要なスキルだと気づきました。事業の成長にマーケティングは欠かせず、それはどの事業にもある程度不変なスキルなんですよね。

そして、多様化・複雑化している現代社会において、企業がサスティナブルに成長し続けるためには、”世界の需要と供給をつなぐ”ことができるマーケターの存在は非常に重要です。

そこで、優れたマーケターを育成し、マーケティングの価値を世の中に提供していきたいと考えました。この、“マーケティングファーム構想”がARETECOを創業のきっかけです。現在は1ヶ月集中で優秀なマーケターへ育成する『CMO BANK』を運営しているほか、マーケティングの力を武器に自社ビジネスの立ち上げも行っています。

 

志の高さに惹かれ、ARETECOに参画

ARETECO常務取締役CFO室木達哉氏

 

ーー室木さんは2020年に常務取締役CFOに就任されています。

室木高木と話してすぐに、「非常に面白い起業家だな」と感じました。私は前職のソフトバンクグループで投資管理部GMとグループ各社のCFOを経験してきた過程で、多くの起業家に会い、数え切れないほどの事業構想を聞いてきています。

その経験の中で、高木の“マーケティングファーム構想”の話は、ダントツに面白いと感じました。なぜなら非常に志が高い事業構想だからです。世の中には多数のコンサルティングファームがあり、コンサルタントが活躍されていますが、マーケターを志す人を育成していく教育機関はありません。自社のマーケティング強化だけではなく、実際に事業を成長させるマーケター自体を増やすという高木の考えにとても共感しました。

また、高木は過去に複数の事業を立ち上げた経験があり、「0→1」の能力が非常に高い。一方、私が得意なのは「1→10」や「10→100」です。お互いの強みを掛け合わせれば、ARETECOをより大きな会社にしていけると思い、参画を決めました。

 

高木:当社は創業時から”時価総額1兆円”という目標を掲げています。室木はソフトバンクグループで孫正義さんの元で働き、時価総額1兆円の世界を知っている人。私が日本一の経営者だと思っている孫さんの考えや行動に触れてきた人が、水先案内人として社内にいることは、目標達成に向けて最強の武器となると思ったんです。「絶対に参画してもらわなければ」と声をかけました。

 

「どこまでも続く“戦いの螺旋階段”を登る過程を楽しもう」と決意

 

ーーいくつもの事業作りを続けてきた高木さんですが、一転、ARETECOとして「上場」を目指すことにしたのはなぜでしょうか?

高木まさに、以前は絶対に自分の性に合わないだろうと、「上場」は考えたこともありませんでした。自由な環境で事業を作り続けたいと思っていました。

上場を目指そうと変化したのは“起業家として今後どうあるべきか”を考えたことがきっかけです。会社を売却後にセミリタイアの道を選ぶ人もいる中、私はいくつかの事業を売却した後もずっと事業を作り続け、足を止めなかった。ただ、いくら全速力で走っても孫さんの背中すら見えず、どこを目指しているかわからなくなることもあったんです。

「まるで“戦いの螺旋階段”だ。どこまで続くのだろうか、いっそ降りてしまった方がラクなのではないか」。そんな風に考えたこともありました。しかし、悩んだ中でわかったのは、「私が一番好きなのは、階段を登っている瞬間なんだ」ということです。「人生は、結果よりも過程の方が大事だ」と気づけたんですよね。

「それならば、たどり着けないくらい高い場所を目的地にし、“戦いの螺旋階段”をずっと登ることを楽しもう」と考えを切り替えました。

そこで掲げたのが“時価総額1兆円”です。達成するためには、上場が不可欠ですので、腹を括って上場も目指すことに。これまでの経験では想像がつかない世界だからこそ、目指すことが楽しいですし、今では必ずたどり着き、達成しようと思っています。

 

100兆円を目指すことが、1兆円到達の近道になる

 

ーーミダスキャピタルに参画を決めた理由は何だったのでしょうか。

高木ミダスキャピタル代表パートナーの吉村英毅さんの壮大なビジョンに共感したからです。

“時価総額1兆円”という目標を、先輩の起業家などに話すと、『そんなバカげたことを言わない方がいい』とか『身の丈を知った方がいい』と言われることもありました。ですが、吉村さんだけは違った。返ってきた言葉は『自分は100兆円企業を目指している』だったんですよね。これはものすごい衝撃でした。

1兆円ですら勇気のいる目標だと思っていたのに、いざ100兆円と聞くと1兆円は通過点のように思えてきたんです。ミダスキャピタルの2024年に1兆円、2030年に10兆円、そして2040年に100兆円を目指すというビジョンを聞いて、吉村さんならきっと達成するだろうと自然と信じられましたし、自分たちARETECOの目標はその中に内包されているように感じました。

吉村さんと共に歩むことで、自分がまだ知らない上場後の世界も知れるでしょうし、何よりARETECOが1兆円企業を目指す近道になると思い、参画を決めました。

 

ーーミダスと出会い、さらに高い目標を共に目指すことになったのですね。

高木:吉村さんは「1社では孫さんに勝てなくても、複数の会社が束になり“企業群”としてなら勝てる可能性が上がる」と言っています。起業家として、孫さんに勝負が挑めるというのは非常に魅力的な話。高い目標ではありますが、共に目指せるのが嬉しいです。

 

室木:私はソフトバンクグループで実際に孫さんの近くで働いていましたが、やはり特別な存在です。孫さんに直接プレゼンができる際は、常に勝負だと思っていました。なかなか勝てない相手なのですが、納得してもらえたときは非常に嬉しい。孫さんを目標と掲げる起業家にもたくさん会ってきましたので、高木の気持ちがすごくわかります。この高い目標を必ず達成しようと思っています。

 

ミダス企業群にいることで、自分をメタ認知できる

 

高木:非常に大きいのは、自分よりも一歩、二歩も先にいる人たちを間近で見られることです。自分が社長として組織の一番上にいると、なかなか自分のことをメタ認知するのは難しい。ミダス企業群にいることで、起業家としての自分の立ち位置がわかります。「まだまだ上があり、このままじゃダメだ」と努力し続けることができるので、本当にありがたいですね。

そして、”時価総額100兆円”という共通の目標に向かって、みんな本気で取り組んでいるからこそ、社長会などのディスカッションの場で出てくる言葉の質が違う。毎回刺激を受けています。さらにミダスには、家族も交えて集まる会もあります。上場や、その先の100兆円企業という、人生をかけた目標を目指すメンバーは、まさにファミリーだと思っているので、好きな取り組みの一つです。

 

室木:CFO同士では、2ヶ月に1回、懇親会があります。懇親会の中で上場を目指すミダス企業群のケーススタディに多数触れられることは、ARETECOの組織強化にも繋がっており、非常にシナジーがあるなと実感しています。上場準備に関するポイントは、急速に変化するので、数年前の知見が役に立たないことも多い。ミダス内で最新の上場に関する情報が得られるので、CFOにとっては最高の環境だと思います。

 

マーケターの市場価値を上げる先導者を目指す

 

ーー最後にARETECOの今後の目標を教えてください。

室木:私の目標は3つあります。1つ目は、20代の取締役を増やすこと。ARETECOは若い組織です。武器であるスピード感や柔軟性を保ちながら、経営層として活躍できるメンバーを育てていきたいと思っています。そして2つ目は、東証グロースから東証プライムへと段階を踏んでいくなかで企業価値を上げていくこと。すでに上場後を見据えて足場を固めていきます。

そして3つ目は、マーケターの市場価値の向上です。事業成長の推進力となるマーケターは、もっと評価されていい職業だと思っています。市場価値が上がれば、目指す人も増えて、日本企業のマーケティング力の底上げとなるでしょう。まずは、ARETECOで働く社員がきちんと評価されるように自社から取り組みたいと思っており、そのためにも企業価値の向上が必須です。

 

高木:時価総額1兆円という目標は、2030年までに叶えたいと思っています。目標を達成するために、現在は組織強化の真っ最中です。今後、2025年頃までは、1年に5つほどの新たな事業を立ち上げていき、その後はM&Aなどの大きな勝負を仕掛けていく構想を抱いています。山登りをしているとしたら、まだ1合目にいるくらいの感覚です。長い道のりが続きますが、心強いメンバーが揃っていますし、楽しみながら着実に階段を登っていきたいと思っています。

 

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